YGCD1103 – 解説


YGCD1103

いとしのエリー、イパネマの娘

ど ちらも、言わずと知られた名曲ですが、垢抜けたメロディーと洒落たハーモニーに惹かれて、弾いてきました。垢抜けて洒落ているということは、説明しろと言 われても説明しにくいのですが、演奏する立場からすると、最初、耳で聴くと自然なのに「あれっ、ここどうなっているんだろう」というような、難しさに魅力 を感じて弾きたくなったことは確かです。

恥ずかしい話ですが、「いとしのエリー」を、後にアメリカのレイ・チャールズが英語をカヴァーしたものが、日本に入ってきた時には、そっちがオリジナルでないかと勘違いしていました。それほど日本のポピュラー音楽としては、垢抜けして洒落た音楽に聞こえたのだと思います。

難 しいと言えば、ある時、歌自慢の素人の人に「いとしのエリー」のギター伴奏を頼まれたことがありました。その人、桑田佳祐さんみたいにリズムを自由に崩し て歌おうとするのはいいのですが、桑田さんみたいに要所でリズムをピタリと決めてくれないので、私の伴奏も滅茶苦茶になってしまいました。もう少しこの歌 の微細な部分を知っていたら何とか出来たろうにという後悔の念もあって、この曲を詳しく知りたくて、平田さんとのデュオのためにアレンジしてみました。そ の後すっかり気に入ってしまい、今度のCDアルバムのタイトルにしました。サザンオールスターズの事務所にお願いしたところ、それを快く許可してくださったことを感謝申し上げます。

ボ サ・ノヴァ(新しいこぶ)はルネサンス期のムジカ・ノーヴァ(新音楽)、映画のヌーヴェル・ヴァーグ(新しい波)と同じく、それまでになかった新しい方向 性を打ち出そうとする運動だと思います。そういえばボサ・ノヴァはヌーヴェル・ヴァーグと同じくらいの誕生なので、新しいものに強く惹かれていく時代の精 神があったのだと思います。

アントニオ・カルロス・ジョビン作曲の「イパネマの娘」は、アメリカで大ヒットして、私(石村)も子供ながら毎日のようにAMラジオから流れてくるアストラッド・ジルベルトの歌を聴いて楽しんでいました。

アストラッドの夫だったジョアン・ジルベルトが自分の持ち歌のように歌っていたので、ポルトガル語の歌詞はジョアンの作詞かと思っていましたが、調べてみると、「イパネマの娘」を作曲した頃のジョビンが組んでいた詩人ヴィニシウス・ヂ・モライスの作詞だそうです。

またWikipediaで「イパネマの娘」を検索すると歌のモデルになったエロイーザ・エネイダ・メネーゼス・パエズ・ピントさんの写真が見られます。もうとっくに60歳を超えているのですが、素敵な女性です。

いとしのエリー ~Something like JAZZ~

石村洋(Gt)、平田公弘(Fl)

いとしのエリー

  1. いとしのエリー
  2. イパネマの娘
  3. パソッカ -ブラジルポピュラー曲集より
  4. ケブラ・ケイショ-ブラジルポピュラー曲集より
  5. ピアッツァ・ビットリオ-ブラジルポピュラー曲集より
  6. アルゴドン・ドーセ-ブラジルポピュラー曲集より
  7. サンボッサ-ブラジルポピュラー曲集より
  8. ペ・ジ・モレッキ
  9. 3拍子-プチジャズ
  10. 4拍子-プチジャズ
  11. 5拍子と6拍子-プチジャズ
  12. 12拍子-プチジャズ
  13. デューク-ジャズノート
  14. スフィアー-ジャズノート
  15. 第1楽章-ソナチネ
  16. 第2楽章-ソナチネ
  17. 第3楽章-ソナチネ
  18. ラ・クンパルシータ

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